秋田にいくつかある温泉の中でも、ダントツに知名度が高いのは“乳頭温泉”ではないでしょうか。
その中でも秘湯と呼ばれている鶴の湯さんの日帰り温泉に入ってきました。
鶴が入浴しているのをマタギが発見したので「鶴の湯」と名付けられたという、自然の中の旧態依然とした湯治風景が残るこちらの秘湯は、昔にタイムスリップしたかのような感覚になる素敵な場所でした。
鶴の湯温泉とは
この温泉は秋田藩主の佐竹公が入浴したことで有名な名湯で、田沢湖から田沢高原を通って、八幡平の南にそびえる乳頭山(1478m)の麓へ向うこの辺りを乳頭温泉郷と呼ばれ、鶴の湯を始めとして素朴な一軒宿が点在しています。
“鶴の湯温泉”は乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、今なお警護の武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」が残っています。
レンタカーで向かう途中、こんなところに温泉なんかあるのだろうか?と思うくらいの険しい山道をナビ通りに進むと、大きな駐車場が見えてきます。
駐車場はパッとみただけでも30台くらいは止められる広いスペースがありますが、日帰り入浴開始になる10時に着いた時にはすでに満車で、駐車待ちの車が列を待っている状態。。。
運よく空いていたスペースに駐車して、本陣の中にある日帰り温泉の受付に行くと、こちらも既に長蛇の列。。。
入場制限をしているようでしたが、意外と順調に進んで20分くらい待って受付までたどり着くことができました。
車のナンバーを見る限り、他県から来ている人も多かった印象です。
日帰り温泉が可能な時間帯は10:00~15:00で、帰る時には入場待ちの列が無くなっていたので、少し遅めの12時以降に来ると空いていると思います。
外からは混浴の露天風呂の湯気がもくもくと上がっており、外から雰囲気を見ることができます。
本陣の先にある事務所の外に受付があり、支払いをこちらで済ませます。
料金表
入浴料 | タオル販売 | |
大人 | 600円 | 220円 |
子供 | 300円 | 220円 |
浴室には石鹸やシャンプー、コンディショナーなどのアメニティの用意はありませんので、必要な方は持参しましょう。
受付を済ませてから、小さな橋を渡ると内湯の入口になりますが、女湯の間に男湯があり、少しわかりづらいので注意しましょう。
貴重品の取り扱いについて
脱衣所は棚に籠が置いてあるだけで、混み合っている場合は靴や衣類が散乱している状態です。
財布などの貴重品は車やロッカーに置いておくのが安全と思います。
貴重品は二号館の入口にコインロッカーにありますので、前もってこちらに預けましょう。
男性内湯は2箇所あり、人数でいうと各6人くらいでMAXになります。
内湯に入ってから露天風呂に入りたい場合は、一度内湯で服を着て、中の湯までの写真の道を移動し、中の湯で脱衣してから露天風呂という流れになるので意外と面倒。
しかし、露天風呂はかなり大きく、私が入った時には30人くらいが浸かっていました。
混浴ですが、女性は2〜3人といった感じで、かなり女性の方は入りづらい状況だと思います。
温泉の効能
泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉、他となっており、源泉かけ流しとなっています。
温度は60度で加水しており、内湯、露天共にちょうどいい湯加減でした。(個人的に熱いお湯は苦手ですが、ゆっくりつかれました)
白濁したお湯が特徴で、お風呂上がりにも硫黄の香りがしっかりと残ります。
別名“別名美人の湯”とも呼ばれており、風呂上がりの肌はしっとりとして、少し寒い日でしたが身体はポカポカでした。
注意事項
鶴の湯に向かう際の注意事項として、ナビで検索すると【乳頭温泉郷 鶴の湯温泉別館 山の宿】という宿泊者専用の宿が出る場合があります。
私も間違えてこちらの施設に行ってしまったんですが、こちらは宿泊者しか温泉に入ることができませんので、注意してください。
別館から鶴の湯本館までは車で15分くらいの距離になります。
僕は施設内に入れないから、車の中でお留守番してるよ
アクセス
場所 | 鶴の湯 |
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日帰入浴時間 | 10:00-17:00 |
お問い合わせ | 0187462139 |
定休日 | 通年営業 |
住所 | 〒014-1204 秋田県仙北市田沢湖田沢先達沢国有林50 |
駐車場 | 有り |
鶴の湯公式HPはこちら
まとめ
鶴の湯は宿泊施設もあり、公式HPから予約することができますが、人気がある為なかなか予約が取れない状況のようです。
宿泊料も8,790~16,350円とリーズナブルで、昔ながらの伝統的な茅葺き屋根の建物に泊まることができるのは風情がありますよね。
私もいつかまた、こちらに宿泊で伺いたいなと思っています。
温泉に入った後はご当地メニューでお馴染みの“ババヘラアイス”で決まり!
国道沿いに赤と黄色のパラソルが目印です。
中高年の女性(ババ)がヘラでアイスを盛るから“ババヘラアイス”
中高年の女性全体を指してババと呼ぶようですが、なかなか失礼なネーミングだなと思ってしまいました。
綺麗なバラの形に見立ててあり、味は駄菓子のようなシャーベットの食感で、赤はイチゴ、黄色はバナナ味のようですが、風味などは全く同じでした。
秋田しかないご当地メニューなので、見かけたら是非食べてみてください。