ドッグフードは愛犬の成長や健康に最も関係のある大事な要素です。
今まで食べてくれていたフードを、急に食べなくなってしまったり、アレルギーが出てしまいフードを変えなくてはいけなくなったというケースも少なくありません。
成長と共に嗜好などの変化や、犬種によってフードの相性もありますので、フードを一生涯変えたことがないという人はいないでしょう。
そこで、ここではフードの切り替え方法や、その期間など失敗しないフードの切り替え方法をお届けしたいと思います。
ドッグフードの種類について
一般にドッグフードと言っても、原材料や硬さ、質感や栄養素など様々な種類のフードが販売されています。
大きく3つのタイプに分けて説明していきます。
ドライフード
ドライフードは名前の通り水分がなく、カリカリに乾燥した状態のフードを指します。
形は丸型、楕円型など様々で、5mm〜10mmくらいが最も多く流通しています。
総合栄養食と表記されている物が多く、ワンコに必要な栄養素がギュッと詰まっているので、水と食事だけで必要な栄養素を摂取することができます。
また、水分が無いので長期保存に優れており、虫歯の原因となる菌の繁殖が抑えられといった利点もあります。
プロもお勧めする高品質ドライフード
モグワンドッグフードウェットフード
こちらは缶詰やパウチされたフードに多くみられるタイプで、原材料の良さをそのまま閉じ込めることができるので、嗜好性高く、食いつきが悪いワンコにも食べてもらえることが多いのが特徴です。
難点としてはドライフードに比べて値段が高く、保存期間も短いものが多いので注意しましょう。
また、総合栄養食なのか、おやつのようなトッピングとして販売されているものなのか、必ず裏の表記ラベルを確認しておきましょう。
栄養補助食品を主食として食べさせている場合、栄養に不足に陥ってしまう可能性があります。
水分が多い為、必要な栄養素を摂るためには多くの量を食べさせる必要があります。
CMなどでもお馴染みのブッチ!
ドッグフード 初回特別トライアルセットセミウェットフード
ドライフードとウェットフードのちょうど中間に当たるフードになります。
例えると、サラミのような感じで、ウェットフードより水分量は少なく、弾力が残っている固形タイプのフードを指します。
ウェットフードより保存期間も長いものが多く香りもたつ為、食いついきも良いですがコスパが悪いのが難点です。
セミドライで食べやすい新食感
国産プレミアムドッグフード【やわか】ドライフード | セミウェットフード | ウェットフード | |
メリット | 常温で長期保存が可能。 コストが安い。 種類やバリエーションが豊富。 持ち運びに便利。 | 食いつきが良い。 子犬やシニア犬に食べやすい。 | 賞味期限が短い。 食いつきが良い。 子犬やシニア犬に食べやすい。 水分を同時に摂取できる。 |
デメリット | 食いつきにムラが出やすい。 水分が不足しやすい。 | コストが高い。 種類やバリエーションが少ない。 | 開封後は日持ちしない。 持ち運びに不便。 コストが高い。 |
どのフードが良いかと言う相談をよく受けますが、私はドライフードで食いつきが問題なければドライフードが良いと思っています。
災害時などでも手に入りやすく、コストメリットも大きいことや、旅行先に持って行くときに軽く、嵩張らないところが便利だと思います。
また、ワンコの健康的観点で見れば、ドライフードは顎の筋力を保ち、虫歯など歯の健康にも良いとされています。
ドライで食いつきが悪い時に、ウェットフードを混ぜて、トッピング感覚で使用するのが良いでしょう。
水分をなかなか摂ってくれないワンコには、ドライフードをお湯で少しふやかしてあげると、同時に水分を摂ってくれるのと、温めることで香りがたつので食いつきが良くなる場合もあります。
フードの切り替え方
犬の体の負担も考えて、1週間以上かけて徐々に切り替えていきましょう。
お腹の弱い子や警戒心の強い子はそれ以上の時間をかけてゆっくり慣らしていきましょう。
与え方としては、現在あげているのドッグフードに少しだけ新しいドッグフードを混ぜて与えます。
初日はそのまま同じ量で与えて様子を見ましょう。
翌日から5分の1、4分の1と、犬の様子を見ながら新しいドッグフードの比率を増やしていきます。
増やしていく過程で犬の体調に悪い変化がないかしっかり見ておきましょう。
少量では影響がなくても、量が多くなることで皮膚に湿疹や下痢などの悪い影響が出る子もいます。
その際はしっかりお水も与えることで、体への吸収のスピードが少しゆっくりになり、胃腸への負担を軽減させる効果があります。
フード切り替え後の注意点
フードによって与える食事の量が違うことをご存知でしょうか。
ドライフードからウェットフードに切り替えた場合は、水分量が多い分、必要な栄養素を摂取するには量を多くあげなくてはいけない場合があります。
小型犬の場合には量が多くて食べきれない子もいますので、注意しましょう。
ドライフードに関しても栄養含有量によって量も変わってきますので、これまでと同じだろうと思い込みで与える量を決めず、記載されている給与表記を守って与えましょう。
体調が悪くなった時の対処法
フード切り替えの途中経過で、ワンコの体調が悪くなったら飼い主さんは焦りますよね。
お腹の弱い子ですと途中下痢をしてしまう子もいますが、あまり心配しすぎずに、切り替え途中の分量でストップして様子を見てみましょう。
それでも良くならない場合はアレルギーを起こしている可能性があります。
動物病院にてアレルギーチェックをするとアレルギー物質を特定できる場合があります。
原因が特定できない場合でも、フードは別物に変える事を検討しましょう。
血便、嘔吐などの場合は早めに医師の診断をしてもらいましょう。
アレルギーが出やすい犬種の場合は、アレルギー反応が出にくい食事をあらかじめ選んであげると、これらの症状を回避できます。
安全基準の高いフードを選ぶ
ワンコは主に主食のドッグフードを食べて一生涯を過ごします。
愛犬がフードを選ぶことはできないですから、飼い主が責任を持って正しいフード選びをすることが重要になってきます。
フードを選ぶ基準
- 主原材料が動物性タンパク質である
- 合成酸化防止剤や防腐剤が使われていない
- 人工添加物が使われていない
簡単に説明すると、無添加の原材料表記が曖昧でないヒューマングレード(人間が食べられる)の基準であるフードが好ましいといえます。
与えるフードによって愛犬の体調はもちろん、生涯寿命の長さも変わってきますので慎重になりますね。
ついつい安いからと言ってホームセンターなどで売っている大容量のドッグフードを与えてしまうと、将来そのツケが回ってくるかもしれません。。。
正しい知識をつけて愛犬も飼い主も元気よく暮らせるようにしたいものです。