動物はアレルギーなんてものには無縁ないんじゃない?と思っていませんか。
動物も人間と同じく何らかのアレルギーが原因で悩まされたり、苦しんでいる子がいます。
なかなか症状の原因の特定がしづらく、消去法で絞り込んでいくことに時間がかかる場合もあります。
“もしかして、うちの子はアレルギー持っているのかも?”と思ったら早期の原因発見がワンコの安寧につながりますので、そういった飼い主様に向けた記事となっています。
犬のアレルギーについて知ろう
研究によると、犬のアレルギーでは一般に6カ月齢以上から6歳齢以下で症状が始まるといわれおり、特に2歳齢前後からの発症が多数を占めています。
このなかで食物アレルギーは比較的幼若な時期、つまり12カ月齢未満で発症する子が多く発症する子が多いという結果があります。
その後にアトピー、ノミアレルギー、感染症などを併発し病態は複雑になる場合があります。
過敏症・アレルギー・アトピーについて
過敏症、アレルギー、アトピーを混同して使っている場合がありますが、それぞれに若干の違いがあります。
本来生体がもっていない物質、たとえば異種の物質が体に侵入してきた時に防御的に働くのが免疫で、その異種の物質である抗原に対して免疫系が、不利に働くことが過敏症と呼びます。
何かを食べると麻疹が出たり、花粉を吸うとクシャミが起こる といった過敏症のうち、外来の抗原と体内の抗体が反応して病的な現象が顕著に表れたものをアレルギーといいます。
例えば、私たちの身近にあるノミ、ダニ、杉の花粉に対して反応した場合を総じて、アレルギー疾患、あるいはアレルギー皮膚炎と呼んでいます。
アトピーとは、主にアレルギーに関係するもので、さまざまななアレルゲンに感作されやすいような遺伝的・体質的要因をもった動物や人に起こる現象を指します。
アトピーは環境アレルゲンによって、免疫グロブリン(lgEやIgGd)が 過剰に産出されて発症すると言われており、原因の物質の多くは花粉、ダニ、カビなどの環境内タンパク質の吸入によって発症するのが主な原因となっています。
犬種によっては柴犬、フレンチブルドッグ、シーズー、ウェストハイランドホワイトテリアなどが発症しやすいと言われています。
代表的な症状について
犬のアトピーの症状については、75%が6カ月齢から3歳齢に初めて発症すると言われています。
▼症状の発現場所
眼周囲、耳介 、外耳道、肢端、腋窩、鼠蹊部、肘関節の屈筋側などの比較的皮膚の薄い箇所に多くみられる。
アレルギー反応で特に多い皮膚疾患は痒みが伴うことから、無意識に舐めたり、噛んだりすることで炎症や脱毛、色素沈着が生じます。
掻いてしまったところが炎症を引き起こし、またそこを掻いてしまうという負のサイクルに陥ってしまう可能性がありますので、放っておかず早期の治療が重要になってきます。
アレルギーにはどんな原因があるの?
様々な要因が複合的に重なってアレルギーを発症している場合があるので、原因特定は非常に難しいとされていますが、以下のような要因が考えられます。
生まれつきアレルギー体質である
生まれつき先天性のアレルギー体質であることがあげられます。
他にも、ラブラドル・レトリバー、ウエストハイランドホワイトテリア、スコッチテリア、ジャーマンシェファード、ミニチュアシュナウザー、チャイニーズシャーペイ、プードルなどの犬種はアレルギーが生まれつき持っている子が多いと言われています。
食べ物アレルギーは40%もの犬が持っていると言われており、普段与えているフードによる食物アレルギーも大きな原因となっている場合も多くあります。
僕もアレルギーを起こしやすい犬種に入ってるんだ!症状には軽度から重度のものまであるから、もしかしたら気付いていないだけかも?!
皮膚の免疫の低下
本来動物の持っている免疫力が低下して、抗原が皮膚から侵入することでアレルギー炎症を引き起こします。
紫外線や、乾燥などによるダメージから皮膚を守ることが重要になってきます。
飼育環境によるアレルギー
ノミアレルギー、ツメダニ症など劣悪な飼育環境によって害虫が発生し、それらが外的要因となってアレルギーを起こしているケースもあります。
これらの原因特定は自己判断せずに、近くの動物病院に行って獣医師の診断を受けましょう。
治療方法について
犬アレルギーの検査方法は皮膚検査と血液検査の2種類が主流となっています。
皮膚検査は皮膚にアレルゲン物質を触れさせて、その反応を確認する検査方法で、 血液検査は採血をして、血中の抗体値を確認してアレルギー物質を特定する方法になります。
治療重要になってくるのは原因となっているアレルゲンから遠ざけること、免疫療法(減感作療法)、薬物療法が一般的です。
アトピーの治療においては、とかく早期に完全な止痒をしないと悪化してしまいます。
副腎皮質ホルモン剤や抗ヒスタミン剤の注射
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫反応抑制作用及び細胞増殖抑制作用などが優れており、効き目が早い特徴があります。
また、痒みの原因とされるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン剤の投与も有効とされています。
オメガ脂肪酸の摂取
オメガ3脂肪酸はアレルギー反応を抑制する働きを持っています。
重要な脂肪酸は、リノール酸 、リノレン酸、γ一・リノレン酸エイコサペンタエン酸で、アラキドン酸や炎症性代謝産物の形成を阻害します。
藻類はオメガ3脂肪酸を多量に生成することから、魚や藻類にはナチュラルなオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、これらはアレルギー反応から犬を守る有益な食物になります。
また、漢方薬(十味敗毒湯 、小青竜湯、当帰飲子 、小柴胡湯など)を与えるのも有効ということが実証されています。
シャンプーや保湿剤で肌を保護する
シャンプーをしてアレルゲン物質を洗浄することで、症状を緩和する働きがあります。
また、体表の細菌 、真菌などを除去する役目もあります。
ただし過度に洗浄してしまうと皮膚が乾燥してしまい、フケなどの原因となりますので注意しましょう。
パピーから上手にお風呂に入れてあげるとお風呂嫌いにならずにワンコにもストレスを与えずにすみますよ。
▼お風呂の上手な入れ方とは!
アトピーでは皮膚の乾燥が禁物なので、プロピレングリコールやグリセリンの希釈液での保湿剤の使用や、リンスを使って皮膚を保護してあげましょう。
プロのおすすめする食事療法
アレルギーの原因となるものを食べた場合、症状は食後30分以内に発症する即時型が普通ですが、稀に1日または2日を経てから発症する遅延型もあります。
通院される方の圧倒的な症状がアレルギーに関するもので、食物アレルギーはアレルギー全体の10~20%を占めています。
痒みなどの皮膚症状と共に、下痢や嘔吐などの消化器症状が発現する例もありますが、極めて少ない発症例となっています。
また、消化器症状を発現するものには、食物を完全に消化出来ない食物不耐性に起因するものが含まれることもあります。
食べ物や食品添加物への過敏な反応が原因で発症し、さまざまな皮膚症状や消化器症状を起こす病気です。
皮膚検査や血液検査でワンコの食品アレルギーが確認されている場合は、そのアレルギー物質を避けて与えることが重要になります。
【エッセンシャルドッグフード】低アレルゲンが嬉しいお魚ドッグフード
エッセンシャルドッグフードは原材料の77%がお魚でできています。
アレルゲンになりやすいと言われる7つの食材を使用しない代わりに、お魚をたっぷり配合(原材料の77%)!
内側から健康維持をしたいワンちゃんや、お肉・穀物を食べられないワンちゃんにとってもおすすめです。
DHAやEPA、オメガ3・オメガ6脂肪酸などの栄養素がたくさん含まれており、さらに、高タンパク・低カロリーで身体に優しく、シニアのワンちゃん、生まれつきアレルギー体質のワンちゃんなど、食事管理が必要な場合には特に向いているドックフードです。
犬のアレルギーを引き起こしやすいものとして、エッセンシャルが使用していないのは次の7つの食材です。
鶏肉・豚肉・牛肉・穀物・トウモロコシ・大豆・乳製品
これらの食材がアレルギーだとわかっている方は、乗り換えするメリットは大きいといえます。
購入について、現在公式サイトのみの販売となっているようです。
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【ヨラドッグフード】お肉が苦手な愛犬へ昆虫フードという新提案
こちらは昆虫のタンパク質をメインとしたドッグフードで、昆虫と聞くとそんなものを食べさせて良いのか抵抗ある方もいらしゃっると思います。
実は、昆虫のみの単一タンパク質を使用しており、肉類や他のアレルギーになりやすい食材と比べると、相対的にアレルギーの原因になる確率が低いと言われています。
家畜などは成長過程でホルモン剤や抗生物質が使用されている場合がありますが、昆虫色は間接的に愛犬が残留薬物を摂取することがありません。
香料・着色料・小麦が不使用なのはもちろん、昆虫タンパク質は肉類より栄養価が高く、吸収率が高いことが実証されています。
タンパク質に制限があるワンコには救世主となるドッグフードではないでしょうか。
▼詳細な成分表
アレルギー症状を緩和させるオメガ3脂肪も含まれているので、より症状緩和に効果があるかもしれません。
フードの見た目は昆虫のようなグロテスクなことはないので安心してくださいw
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【和漢・みらいのドッグフード】特別療法食から総合栄養食まで全13種類
和漢を中心に鹿や魚・マクロビ原料・サプリ・オメガ3・ファイトケミカルなど 先端栄養学の全てを注入した犬の健康を守るための『和漢ドッグフード』
※和漢とは、日本や中国由来の植物、食材を使用した食事による健康ケアのこと。
特別療法食は、獣医の監修の元、栄養学的見地から特別に処方された食事であり、アレルギーカットのしてある皮膚アレルギー用のドックフードを販売しています。
▼特別療法色・皮膚アレルギー用の詳細な成分表
生肉(鹿,魚),玄米,大麦,国産雑節サツマイモ,菜種油,胡麻,米ぬか,卵殻カルシウム,和漢植物【紅豆杉,枇杷の葉,ハトムギ,桑の葉,甜茶,エキナセア,ニンドウ,南蛮の毛,サラシア,スギナ,陳皮,スピルリナ,黒豆,バイキセイ,麻(ヘンプ),ザクロ,イチョウ葉,大棗(ナツメ),延命草,ユーグレナ(ミドリムシ),プロポリス,菊の花,ケイヒ,ウコン,オルニチン,八角,当帰の葉,紅花,クコの実(ゴジベリー),田七人参,朝鮮人参,霊芝,冬虫夏草,ハナビラタケ,アガリクス,チャーガ(シベリア霊芝),山伏茸,タモギタケ,メシマコブ,マイタケ,カワラタケ,ノコギリヤシ,クランベリー,板藍根,シロキクラゲ,DHA,亜麻仁,ジャバラ,山芋,吉野葛,キバナオウギ,カミツレ,ドクダミ,大麦若葉,ガジュツ,サンシシ,チョウジ,ウイキョウ,生姜,ガイヨウ,サンザシ,ハス胚芽,ライフクシ,モリンガ,赤ブドウ葉,ケイケットウ,杜仲の葉,ゴカヒ,蝦夷ウコギ,ウラジロガシ,MSM,ギョクチク,グアバ葉,クロガリンダ,ヒハツ,菊芋,ケイ素(シリカ),ノニ果実,タヒボ(紫イペ),クマザサ,ヨモギ,コラーゲン,緑イ貝,ブルーベリー),海藻(フコイダン),イヌリン,セルロース】,サチャインチオイル,乳酸菌,オリゴ糖/グルコサミン,アルギニン,ヒアルロン酸,ロイシン,イソロイシン,バリン,リジン,メチオニン,タウリン,コリン,ビタミン類(E,B群,D3),ミネラル類(亜鉛,鉄)
(参照_自然の森製薬HPより)
国産鹿肉&無農薬マクロビ食材を主体に漢方・サプリ成分・オメガ3など89種類以上で構成されており、原材料の多くは国産を使用しているところも安心できるポイントですね。
HPを見ると企業の努力と、フードに対する熱意みたいなものをメラメラと感じます!
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まとめ
アレルギーと一言でいっても、様々な要因が複雑に重なってワンコの症状として出ています。
病院に行ってもすぐに原因が特定できないことも多々ありますが、諦めずに根気強く探していくことでいつか原因究明できる時がくるはずです。
愛犬が健やかに成長できるよう、我々飼い主は一緒に病気に立ち向かい、一つ一つ壁を乗り越えていきましょう!