株や投資を新しく始めた方で、積立NISAや定期積立でインデックス投資は既に行っていて、ETF投資で毎月の配当金も受け取りとる、二刀流で資産運用されている方も多いのではないでしょうか。
私のその1人なんですが、私はこれまでSPYDとHDYをメインで投資を続けてきましたが、この度超高配当ETFである【QYLD】にも投資を始めました。
理由としては毎月の配当の高さと、利回りが最大の魅力です。
グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(QYLD)
QYLDとは一体どんなETFなのか簡単にご紹介していきます。
グローバルXは2008年創業のETF専門運用会社で、運用資産残高は4.7兆円を超えるフィンテックなどのテーマ型ETFを多数運営する会社となっています。
日本ではダイワ証券との合弁会社Global X Japanが運用しているので、楽天証券やSBI証券などでも普通に買う事ができます。
ナスダック100に連動するETF
ナスダックに連動するETFで代表的な銘柄といえば【QQQ】になります。
QYLDは約9年間の運用実績がありますが、株価はほぼ横ばいの状態で最近は少しマイナスになっているのに対して、QQQは一時期200%を超えて大幅に株価を上げています。
つまり、QYLDは株価の上昇はほぼ見込めないETFとなります。
年率リターン(%) (四半期末)四半期末 (2021/12/31) 時点 | 基準価額 | 終値 | インデックス |
---|---|---|---|
1年 | 10.34% | 10.42% | 10.96% |
3年 | 13.86% | 13.75% | 14.83% |
5年 | 11.29% | 11.19% | 12.49% |
設定来 | 9.19% | 9.18% | 10.17% |
これまでの運用実績を見てみると、株価の上昇が見込めない分ほぼ配当金のみの利回りとなっています。
コロナショックを受けてもQQQほど大きな下落はありませんね。
カバードコールとは?
公式サイトの説明はこちら。
カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。
(参照_Global X Japan)
カバードコールの売りで利益を生み出しており、特徴としてはボラティリティが高い時期には、より高い利回りを生み出していくとありますが、文章をみるだけではいまいちよくわからないですよね。
このオプション料を分配金として株主に還元している仕組みになります。
QYLDの特徴とデメリット
- 株価が横ばいか、下落の場合、オプション量の分だけリターンを得られる。(2%のオプションプレミアム)
- 株価が上昇した場合は値上がり益を放棄することになる。
- オプション料はボラティリティが低いと下がる傾向がある。
- 毎月分配金を出してくれる。
デメリットとしては、上記にある様に値上がり益を放棄することと、ナスダックの市場が緩やかな相場だとボラティリティも低くなる為、配当金も少なくなってしまう可能性もあります。
組入上位10銘柄
組み入れ銘柄数101銘柄となっており、情報技術80%、通信サービス18%となっています。
比率(%) | ティッカー | 銘柄名 | 市場価格($) | 保有株数 | 保有総額($) |
---|---|---|---|---|---|
11.94 | AAPL | APPLE INC | 175.08 | 4,276,205 | 748,677,971.40 |
9.83 | MSFT | MICROSOFT CORP | 314.98 | 1,956,368 | 616,216,792.64 |
9.83 | AMZN | AMAZON.COM INC | 3,307.24 | 132,675 | 438,788,067.00 |
4.92 | FB | META PLATFORMS INC | 334.37 | 922,680 | 308,516,511.60 |
4.43 | TSLA | TESLA INC | 1,064.40 | 260,779 | 277,573,167.60 |
4.06 | NVDA | NVIDIA CORP | 278.17 | 914,368 | 254,349,746.56 |
3.70 | GOOG | ALPHABET INC-CL C | 2,800.35 | 82,738 | 231,695,358.30 |
3.50 | GOOGL | ALPHABET INC-CL A | 2,794.72 | 78,604 | 219,676,170.88 |
1.80 | CSCO | CISCO SYSTEMS INC | 62.37 | 1,810,863 | 112,943,525.31 |
1.75 | AVGO | BROADCOM INC | 622.05 | 176,321 | 109,680,478.05 |
運用実績は?
基本情報 | 2022/1/11 時点 |
---|---|
ティッカー | QYLD |
設定日 | 2013-12-11 |
主要取引所 | Nasdaq |
純資産 | $6,209,124,069.63 |
基準価額 | $22.06 |
経費率 | 0.60% |
分配利回り | 11.99% |
分配頻度 | 月次 |
投資をしている人ならわかると思いますが、配当利回りがなんと12%もあることに驚くと思います。
100万円運用すれば年で12万円も配当金が受け取れる計算になり、高配当ETFのSPYDの2倍となっているので人気が出るのも納得です。
経費率を見てみると0.6%と他のETFに比べると少し高いですが、分配利回りからすると大した問題ではないかなと思っています。
どのような人に向いている商品なのか
資産形成途中の方や、不労所得で既にセミリタイヤしている方にもオススメすることのできる銘柄となっています。
配当金はの分配日はまちまちで、平均して毎月20前後が多いようです。
配当金を再投資するならインデックス投資の方が良いのではないか?という意見もあるかと思いますが、今の高配当を継続していけるのであれば再投資が資産拡大のスピードを早めてくれます。
しかし、注視しておきたいのは、資産の分散は鉄則です。
一つの銘柄に絞ることなく、資産の余剰資金で分散投資することでリスク回避するようにしましょう。
私は今SPYDとHDVをメインでETFを購入していますが、今後QYLDの保有比率を少しづつ上げていきたいと思っています。
\米国株をこれから始める方にはぜひ読んでほしい一冊/
※投資の売買は個人の判断と責任を持って投資を行いましょう。