コロナの影響で旅行にも行けず、在宅ワークが増えた事で新しく犬を飼いたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
ペットショップに行くと子犬が可愛いすぎて、ついつい飼いたい衝動にかられてしまいがちですが、実際問題どのくらいの準備と費用がかかるのか把握できている人は少ないと思います。
また犬を飼うということはどういう事なのか、実際私がペットを飼うまでの心の準備と実体験を踏まえてご紹介したいと思います。
犬を飼いたいと思ったら“心の準備編”
犬を飼っている幸せな自分は想像がつくけれど、実際困ったことや苦労は飼って見ないと分からないものです。
綺麗なとこばかり見ていると、『こんなはずじゃなかった』、『飼わなければよかった』など最悪の結末を迎えてしまうケースも考えられます。
東洋経済の調べでは6人に1人がペットを飼って後悔したというデータもあります。
犬や猫などの動物を捨てる行為は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる犯罪です。
ペットにつらい思いをさせない、飼い主自身が後悔しないためにもしっかりと熟考して決断するようにしましょう。
具体的な注意ポイント
寂適切なフードやその量について
犬種や大きさによって量やランニングコストが変わりますし、身体に良い食事をあげたいと種類にもこだわると、コスト増になることを考慮しておきましょう。
飼育環境やスペースに関して
飼育には最低限のゲージやクレート、トイレ、ベッドなどのスペースが必須になります。
ドックフードやトイレシーツなどはまとめ買いする為意外とかさばるので、十分な収納スペースも確保しておきましょう。
犬種別のなりやすい病気や怪我
犬種によってはアレルギー疾患が多かったり、足が短いことなどからヘルニアになりやすかったり、様々な病気や怪我のリスクがありますので事前に把握しておく必要があります。
犬種別の適切な運動量
見た目の印象だけで選んでしまうと、毎日2時間の散歩が必要だったなんて事もあります。
散歩は犬にとって最低限必要な運動ですので、毎日行く事を前提に、飼い主の負担も考慮して無理のない範囲で行えるか考えましょう。
先天性の病気の有無
生まれつき障害があり、子犬の時には分からず成犬になってから気付くというケースもあります。
大手チェーンのペットショップではDNA検査をしてくれているところもありますが、個人やブリーダーといった場合は保証が無い場合が多いので、特に注意が必要です。
緊急時の預け先
もし自分が病気や怪我で長期間の休養や入院をすることになった場合、その間犬の世話をしてくれる人が近くにいるか、もしくは預ける事ができる人がいるのか確認しておきましょう。
新しく家族ができた場合
結婚や子供ができた時、家族内でアレルギーが発症しまった場合どうするか?急な仕事の転勤で引っ越した先がペット飼育不可だったら?など、そうなった場合どうするのか具体的な対策も考えておきましょう。
生涯にかかる負担費用
犬であれば10年以上生きるのが普通になってきました。シニアになって病気をした場合やペット保険などのコストを考えていない場合が多いことや、食事代やトイレシーツ代などの毎月かかる消耗品の出費と合わせてざっくり計算しておきましょう。
最低限のことは調べていたが、万が一のことまで想定できず覚悟できていない飼い主も一部でいるのも事実です。
命を預かり、家族の一員になって最後まで共に生きていくことを決断できた時がお迎えするタイミングの時だと考えます。
犬を飼いたいと思ったら“費用の計算編”
次に決意が固まったら、ザックリと費用の見積もりを出して年間の支出を見てきましょう。
支出には毎月かかる固定費とスポットで必要な変動費に大きく分けられます。
商品名 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
畜犬登録 | 住んでいる市区町村に登録をして『鑑札』をもらう料金。 | ¥3,000 |
狂犬病予防接種 | 狂犬病の感染・発症を防ぐ効果のある予防接種。 | ¥3,000〜¥4,000 |
8種類混合ワクチン | 危険な感染症を予防するための予防接種。16週齢の間に3回打ちます。 | ¥24,000(3回) |
ゲージorクレート トイレ 食器 おもちゃ リード、首輪など | ワンちゃんを飼うにあたり必要最低限、必要なもの一式になります。 おもちゃは知育トイと合わせて、しつけにも使えるので種類があってもいいですね。 | ¥30,000 |
ペットフード | 種類が多く、コストもバラバラなので、平均的な値段で算出しています。 | ¥3,500(月) |
ペットシーツなどの日用品 | ペットシーツ、ウェットティッシュ、おやつなど。 | ¥2,000(月) |
最低限の道具を揃えるだけでも¥65,500円がかかり、一般社団法人ペットフード協会による平成30年の全国犬猫飼育実態調査では、1か月あたりの愛犬にかかる支出額の平均は11,480円という統計結果が出ています。
更に、上記に合わせて、毎月トリミングの必要な犬種であれば美容代、一緒に旅行に行った場合のレジャー費用、またシニアになってくると病院の診察台や手術代金など高額の支払いを余儀なくされる場合もあります。
生涯必要となる費用は約1,793,005円(平均寿命を14.29歳として算出)※一般社団法人ペットフード協会より参照
これは目安なので、医療費がかからなかったり環境や寿命によっても違いはありますが、これだけの出費をしっかり払える事ができるか、も合わせて条件の目安にしていただければと思います。
犬を飼いたいと思ったら“子犬の入手先編”
実際子犬を入手するにはいくつかの方法があります。
ペットショップで購入する
ペットショップで購入するケースが一番多い入手先と言われており、購入者の縛りや条件がなく、お金を出せば誰でも購入する事ができる事が理由に挙げられます。
“長い事展示されている犬はやめておいた方がいい”という記事をよく見かけますが、ペットショップでは独自にしつけを行っていたり、長くいるからこそ人とのフレンドシップに慣れていたり、他のワンちゃんんともしっかり挨拶できる子に育っている場合もあります。
スタッフから性格や飼育環境などもしっかり聞けるので自分にあった子と出会えるかもしれません。
ブリーダーから入手する
初めて取引する場合は信用がないので少し不安ですが、実際にお伺いして子犬やブリーダーの人柄を見て決める事ができます。
若干、ペットショップより割高な場合が多く、先天性の病気などの保証がなどがない事が多いので、確認しておきましょう。
一部では劣悪な環境で飼育する営利目的のブリーダーもいるので、必ず飼育現場を見て決めるのがベストです。
動物愛護施設または里親募集
飼い主から虐待を受けて保護された犬や、捨てられてしまった子など心に傷を負ってしまっていたり、ハンデを背負っている場合もあります。
生体の負担が少ないメリットがありますが、譲渡には一定の条件があり「生涯にわたって責任をもって飼ってくれる人かどうか」を見極める必要がある為、一人暮らしの独身や、住んでいる家の状況視察などを行う場合がある為、非常にハードルが高いのが現状です。
私も当初は里親募集で探していましたが、一人暮らしNGの場合が多く断念した経験があります。
犬を飼いたいと思ったら“ライフスタイル編”
どんなワンコを飼うかによって私たちのライフスタイルは大きく変化します。
マンションなどの集合住宅であれば、縄張り意識の高い犬種は吠える可能性があるので近所迷惑になってしまったり、運動量の多い犬種だと散歩の時間を長くとらないといけないなど、特徴や性格などの点を考慮してルックスのみで選ばないようにしましょう。
個人的なデメリットとしては毛が抜けやすい犬種だと、毎日の掃除が大変なことです。
意外と飼うときには気になりませんが、実際プチストレスになります。
僕たちミニチュアシュナウザーは毛が抜けにくいので、掃除も楽で飼いやすい犬種だよ!
苦労した事もたくさんありますが、それ以上に毎日が楽しく癒される毎日を過ごしています。
生活も規則正しくなりますし、犬を通してたくさんの友人に出会う事ができました。
これらを乗り越えた先には、キラキラとした楽しい未来が待っていますので、素敵なワンコ生活が送れるよう参考になれば嬉しいです。