同性カップルが同棲する時に困った経験はありませんか?
私も不動産屋で実際賃貸契約時に困った事、思う事を記事にしてみました。
同棲する際に注意したい3点を紹介します。
【物件探し編】どこまでカミングアウトしていいのか
まず、同棲を決めてやる事といえば物件探しです。
物件を探すときにまずはネットなどの住宅系のHPで検索する、または不動産屋に足を運ぶ事になります。
その際、私の経験上ですが素直に同性カップルで部屋を借りたいと伝えるのは注意が必要です。
大体の不動産屋が男性同士の同棲はあまり良い顔をしません。
まず一つがルームシェア扱いになってしまうので、そもそも物件自体が少ないこと。
次に例えパートナーシップ制度を利用していたとしても、そもそもLGBTを知らなかったり、理解がない大家さんの場合入居を断られることも少なくありません。
他にも、男同カップルだと部屋を綺麗に部屋を使ってもらえないのではないか、騒音など近所とのトラブルになるのではないか、という懸念や、長く住んでもらいたいという事から結婚などの強い結びつきが法的に可能な異性カップルに限定しているオーナーも少なくありません。
したがって、同棲カップルには築年数の古い人気のない余り物件を提案されたり、シェアハウスを提案されることも多いと聞きます。
異性間のカップルでは問題なく借りられる物件が、同性カップルだとNGというのは心穏やかにはいられませんね。よって、紹介してもらえる物件が、かなり限定されてしまうのです。
今はLGBTQを多くの企業が取り入れ、認知もされてきましたが、まだまだ不動産業界(不動産業者やオーナー)の中には、そもそも理解がない人も多いなと感じました。
個人的には、この段階で同性パートナーと一緒に住むという明言は避けるのが良いのかなと思っています。
初対面の不動産業者に毎回自分のセクシャリティをカミングアウトして説明していくということは、精神的にとても負担になるからです。
しっかりと不動産担当者との関係を築きつつ、住みたいと思える物件に出会ってから担当者に相談するという流れでも遅くなないと思います。
また、今ではLGBTQに対して偏見を持たず、積極的にサポートを行っている『LGBTQフレンドリー』な不動産が増えてきましたので、そういった理解のある業者を仲介することでスムーズに物件を探すことができるかもしれません。
【アポイント編】意外と多い釣物件には注意!!
気に入った物件を見つけることができたら、次は早速内見になります。
しかし、ネットで内見を申し込みした場合、注意しなくてはいけないのが釣物件です。
実際にはありもしない良い条件の物件を掲載し、客を誘い込む悪質な手段ですが、これが本当に多い。
リアル店舗に足を運ぶも、“あの物件さっき契約決まっちゃったんですよ〜!”と平気でとぼける悪徳業者も少なくありません。そして興味もない他の物件を勧められるのです。
これは正直、時間と体力の無駄です。
興味のない物件を見せられ、往復の交通費と時間を無駄にし、不信感しかない不動産で、まさか契約するわけがありません。
これを回避する方法としては、内見は直接お目当ての物件の前で待ち合わせすることを提案してみましょう。
物件が釣物件の場合は相手から断ってくるはずです。
不動産の店舗に行って内見に行くという無駄な動作も時間も省けるので、その後も効率的に物件を回ることができるでしょう。
【内見編】物件は実際に2人で一緒にいくこと
実際に内見は見る人が多いほどいいと言われています。
気付きが多いからという理由ですが、最低でも一緒に同棲するパートナーと行きましょう。
自分では見落としてしまうメリット、デメリットをリストアップしてみましょう。
また、朝、昼、夜でも物件の見せる顔は大きく違います。
街の雰囲気、外灯の有無、近所に住んでいる人の雰囲気など、時間帯によっては騒音がうるさい場合もあるので、周囲の環境だけでも時間帯を変えて見に行くことをオススメします。
▼意外と見落としがちなポイント
コンセントの場所と数、テレビ線の位置
2人分の十分な収納があるか
近所のスーパー、病院、コンビニまでの距離
在宅の場合、仕事スペースをイメージできるか
ライフスタイルに合わせて、必要なものがあるか確認しましょう。
【契約編】家賃は契約者が1人でも払える金額で
これは同棲を失敗しない大きなポイントです。
場合によって、契約書に代表者のどちらかがサインする事になります。
連帯責任ではないので、仮に別れて1人になってしまった時にも支払いが続けられる無理のない賃貸の物件にしましょう。
その時は永遠を誓ったカップルでも、いつ何時別れが訪れるか誰にもわかりません。
恋人が家を出て行ってしまった時、もう片方の契約者に支払能力が無い場合は契約者自身も今の家を出て行かなくてはいけません。
これは良くある失敗のパターンなので、もしもの最悪なパターンも視野に入れてお部屋探しをすることをオススメします。
▼引っ越し費用をなるべく抑えたい方へ
不動産からの押し売り、提案などを一切行っていない非対面式の不動産なので釣り物件の被害に遭うことがないので安心。
取り扱い物件が仲介手数料無料or3万円の固定なので費用を大幅に抑えることができます。
各社大手から中小の引っ越し業者に一括見積もりができる便利サイトなのが“引越し侍”。
最安値の値段をベースに各社値引き交渉をしましょう。値引き交渉は応じてもらえることが多いので費用をかなり節約することができます。
【同棲編】お互いの役割とルールを決める
無事引っ越しを完了させていざ同棲してしばらく経つとお互いに目に見えない部分が見えてきます。
実はだらしない、家のことを何もしない、一日中寝ているなど不満は出てくるものです。
片方が我慢するような同棲は長続きしません。
2人で話し合い、掃除、洗濯、食事など自分たちのMyルールを決めて、それぞれ役割分担をしましょう!
もちろんお金に関することもあやふやにせず、しっかりルールを決めましょう。
最初は面倒かと思いますが、決めてしまえば後が楽ですし、無駄な争い事がなくなるのでお互いの為にもなります。
まとめ
同棲するということは自分の思い通りにいかない事も多いかもしれませんが、楽しいことも2人分あるので楽しいですよね。
LGBTQの方々が幸せに安心して暮らせる日が来ることを願っております。